海外移住で貯金を移動?お金の移動方法を海外在住者がアドバイス!

新型コロナもだんだんと落ち着きを見せ始めてきましたね。

しかし今回のコロナ騒動で、働き方改革がおこり、人々の生活や考え方も大きく変わりました。

FIRE(経済的自由・早期退職)に注目が集まったのは最近のことです。

働き方が改められ、FIREという理念が生まれ、将来的にPC1つで海外で働く事も可能になりました。

周りを海に囲まれた日本で育った私達にとって、海外移住はとても魅力的です。

しかしそれ故に、移住を決めた後のお金の移動に関してとても無知であると言えます。

海外移住を考えるならば、ある程度の貯金があるということだと思います。

では、海外移住する場合のお金の移動、貯金口座の有無はどうしたらいいのでしょうか?

今回の記事では、海外移住がすすめるお金の移動方法も紹介していきます。

 

海外移住しても日本の銀行口座は維持できる?

日本にある貯金を海外へ送金する場合、日本の銀行口座を残しておく必要があります。

海外に長期滞在する場合、海外異動届や住民票の移動手続きが必要です。

そうした手続きを踏むと、銀行口座が使えなくなる場合があります。

以下、日本の銀行口座を残す方法をご紹介します。

 

日本の銀行口座をそのまま残す

実家・現存の持ち家の住所に住民票を残したままにすることです。

この場合、日本国内で年金や保険、各種税金などの支払いの義務が生じます。

銀行からの郵便物はこの住所に届くので注意してください。

その他諸々の使用は、インターネットバンキングによって通常通り使えます。

念の為日本の銀行口座は保有しておく、という考え方も安心ですね。

 

日本の銀行口座に代理人をつける

ほとんどの銀行では、口座の名義人とは別の代理人を立てることができます。

事前に代理人届と委任状を提出する必要があります。

これによって、登録された代理人が銀行のサービスを使うことができます。

この場合、銀行の登録住所を代理人のものに変更しておく必要があります。

銀行から送られてくる書類などは、この代理人の元に届くことになります。

 

 

非居住者用口座を開設する

利用中の銀行に非居住者用口座があるか否かを確認しましょう。

ネットバンクのほとんどは非住居者用口座がありません。

その場合は銀行口座を解約し、非居住者用口座のある銀行で新たに開設しましょう。

日本を出国する前に申請しておくことが大切です。

そうすることで、海外からでも銀行のサービスが使えるようになります。

 

海外移住で貯金を移動?お金の移動方法は主に3通り!

日本の貯金を海外に移動させる方法は主に以下の3通りがあります。

・日本から海外移住国へハンドキャリー

・海外移住国から日本の貯金を引き出す

・海外送金サービスで海外移住国の銀行口座へ資金移動

では、それぞれの移動方法について解説をしていきます。

 

海外から海外移住国へハンドキャリー

日本の銀行でまとまった現金を引き出し、そのお金をハンドキャリーで持ち込む方法です。

ほとんどの人が知っている、シンプルなやり方ですね。

しかし、預金全てをハンドキャリーするというのは、あまり現実的ではありません。

更に、以下の2点には注意が必要です。

・換金するには15%ほどの手数料がかかる。

・持ち込む現金の額には国ごとに上限がある。

換金手数料もばかになりませんね。

更に、上限を超える額は持ち込み禁止。

出入国時に税関で申告が必要となります。

 

海外移住国から日本の貯金を引き出す

デビットカードやクレジットカードを使って、海外から引き出す方法があります。

それぞれについて解説をしていきます。

 

デビットカード

デビットカードはそのまま海外のATMで引き出し可能です。

海外で使えるデビットカードを発行している銀行に限ります。

金利がかからず、クレジットカードと違って発行審査もありません。

以下の銀行でデビットカードが発行できます。

 

銀行名 ATM手数料(税込) 海外事務手数料(税込)
ソニー銀行 220円 1.79%
ジャパンネット銀行 無料 3.08%
三井住友銀行 110円 3.05%
楽天銀行 無料 3.08%
住信SBIネット銀行 無料 2.50%
ゆうちょ銀行 55円 4%

 

 

クレジットカード

ほとんどのクレジットカードは海外でも使用可能です。

また、クレジットカードを持っているということは信用に繋がるという利点もあります。

海外ではホテル宿泊の際、使用しなくてもクレジットカード提示を求められることもあります。

1枚持っていて、決して損はありません。

使用する場合、為替取扱手数料が1.3%~2.2%ほど取られます。

丸井グループのEPOSカードであれば、永年無料で海外旅行保険付帯なのでおすすめです。

 

海外送金サービスで海外移住国の銀行口座へ資金移動

海外送金サービスを利用すれば日本からお金を送金し、現地で受け取ることができます。

多くの海外移住者が利用している送金サービスは、Wiseです。

 

 

かくいう私も、日本・ニュージーランド間のお金の移動に関してはずっとWiseを利用しています。

Wiseが他の送金サービスに比べて秀でている点は、

・登録から送金手配まで10分程度で手続きが完了。

・本当の為替レートで換金してくれる。

・隠れコストが無い。

・受け取り金額がどこの送金サービスと比較しても多い。

・ほとんどの場合で当日か翌日には入金が済んでいる。

の5点です。

 

ちなみに私が持っている日本の銀行口座は、楽天銀行と新生銀行。

そしてPaypalのアカウントを持っています。

では、楽天銀行・新生銀行・Paypal、そしてWiseの4社で海外送金した場合、どれだけ違うのでしょうか?

 

 

日本円30万円をニュージーランドに海外送金した場合、楽天銀行と新生銀行では90ドル程度の損、そしてPaypalに関しては170ドル以上の損をしてしまいます。

1ニュージーランドドルを80円として計算した場合、7,200円から14,000円程度も無駄にしてしまいます。

1日分、もしくは2日分の日給でしょうか。

そして、スマホでサクッと手続きが出来てしまうこと、日本の銀行への入金がかなり早いという点についても本当に優れたサービスです。

 

大きな金額(といっても30万円)で海外送金したのは大分前なのですが、以下の画像は2018年にWiseを利用して海外送金をした時の画像です。

 

スマホで海外送金手続きをした翌日、日本の銀行に入金されていました。

そのたった1日の間で、3回か4回ほどWiseからEmailが届きました。

内容は、「今どういった処理をしていてお金がどこにあるのか?」を伝える内容のものでした。

これだけ丁寧にお金の移動プロセスを報告してくれるのも、安心に繋がりますよね。

 

海外移住で貯金を移動?お金の移動方法を国別に紹介!

ここではニュージーランド、もしくはオーストラリアへ貯金を移動する際のアドバイスを紹介します。

現地情報も併せて紹介していますので、これからニュージーランドやオーストラリアに海外移住する予定のある方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

貯金をニュージーランドへ移動する場合

ニュージーランドへのお金の持ち込み方にてアドバイスを紹介しております。

 

貯金をカナダへ移動する場合

カナダへのお金の持ち込み方にてアドバイスを紹介しております。

 

海外移住で貯金を移動?お金の移動方法まとめ

海外移住を考える場合、銀行口座の開設やお金の移動は必須です。

コツコツ貯めた貯金は、一番手数料や手間のかからない方法をとっていきたいですよね。

口座から口座へのお金の移動には面倒な手続きや税金、多大な手数料がかかります。

個人的にはデビットカードやクレジットカード、送金サービスの利用がおすすめです。

ただし、カードや送金サービスの申し込みは、日本在住時にしかできない場合もあります。

海外移住をする前の準備として、銀行やクレジット会社への確認をしておきましょう。