皆さん、初めまして。
当ブログにご訪問頂き、ありがとうございます。
私はニュージーランドの南島で田舎暮らしをしております。
家族構成はラテン主人と7歳の息子、猫が1匹います。
日本は東京で生まれ、育ちました。
中学受験を経験し、その後は大学まで一貫の学校に通いました。
導かれたままの人生を生きている中で、「この先の人生に何があるんだろう?」と、いつも呆然とした疑問を持っていました。
ある時、何気ない会話をしていた時に友達が「自分たちがどんなに頑張っても、結局は国が良くならないと...良くなる日を待つしかないんだよ。」と。
この言葉に大ショックを受けました。
「国であろうと他人であろうと、自分以外に自分の生き方や生活環境を変えられるものは無い」と思ったからです。
このままここで生活をしていたら、いつか自分も同じように「自分以外の何かに自分の人生を良くする期待を待つ人生になってしまうのかもしれない」と思い、怖くなりました。
「どうにかしなきゃ」と思いました。
そこで疑問に思ったのが、「他の国の同年代の人たちも、自国の将来に不安を持ったまま生きているのかな?」ということでした。
確かめに行ってみようと思いついた先が、ニュージーランドでした。
ニュージーランドは当時から、移住先として世界から人気を集めている国でした。
ニュージーランドでは旅先でいろんな国の友達をつくりました。
そんな友達たちから色んな気付きを得て、日本以外の国で生きていく選択肢を模索し始めました。
ニュージーランドの永住権取得を視野に入れたのは、日本を離れてから2~3年後のことでした。
永住権を取得する為には、自分がニュージーランドにとって必要な人材であることを示す必要がありました。
「どうやって示したらいいのだろうか?」と考え、会社で自分の評価を上げてもらう為に何かをするべきだという結論に至りました。
「会社の利益を上げる為の新人教育システムを導入させてみたらどうだろうか?」と思い、夜も寝ずにとにかく資料作成に励みました。
会社の社長さんにアプローチした結果、提案した業務を任せてくれること。
その後は人材募集から面談・採用、新人教育に力を入れ、実績を出す度にお給料の交渉もしていきました。
当時付き合っていた現在の主人も、みるみるうちに出世をしていきました。
主人はニュージーランド移民局から取材を受け、雑誌にも掲載されました。
永住権の申請をしてから取得までは2年ほどでした。
友達の言葉をきっかけに日本を離れ、永住権の取得までが5年程。
5年であっという間に自分の生きる環境が変わっていきました。
その経験は「自分の努力次第で、自分の生きたい生き方や環境を生み出すことができる」という自信に直結しました。
息子を出産後、家にいる時間を活かしてお金の勉強をし始めました。
・大切な家族との時間を増やしたい
・お金に自分の人生をコントロールされるのではなく、自分で自分の人生をコントロールしたい
というのが主な理由でした。
現在は不動産投資家として、不動産賃貸事業を運営しております。
また、同じ頃にファームステイの受け入れを開始。
ファームステイはワーホリ中の方を対象にしていたこともあり、10代後半から30代前半の多くの方から人生相談を受けてきました。
よくある相談としては、
・日本で皆と同じように生きることが、自分にとって良いのかどうかわからない。
・自分が何をしたいのか、どうやって生きていきたいのかわからない。
・両親が自分に望んでいること、自分自身が本当に望んでいることが違う。
・恋人と結婚すべきか、自分の夢を選ぶべきか悩む。
などなど。
個人を尊重するニュージーランドとは異なり、日本では同調意識や行動が好まれる傾向にあります。
自分に焦点をあてて時間を費やす習慣が無い私たち日本人にとって、これらの疑問にぶち当たることは当然なのかもしれません。
ただ、疑問を持てた人たちはとてもラッキーです。
行動を起こすきっかけになるからです。
コロナをきっかけにファームステイの受け入れを中断してしまったのですが、現在はそれに替わり親子ツアーを提供しております。
ファームステイを通して受けてきた相談から、自分にできることを考えた結果でした。
「親御様の考え方や価値観が変われば、自分らしく生きられる子供たちが増えるかもしれない」と考えました。
ニュージーランドの大自然を目の前にした時、自分がストレスを抱えながらも日本で頑張っていることの多くがどうでもよく思えてくることがあります。
無駄な意識が無くなり、美しさに心が酔いしれた時、自然と自分に素直になれる時があります。
せめてニュージーランドにいる間は、日本で出会えないありのままの素直な自分に出会ってほしいなと思っています。