OETとIELTSとの違いは何?
どっちを選んだらいいんだろう?
OETとIELTS、それぞれのメリットやデメリットの比較が知りたい!
このような疑問やお悩みはないでしょうか?
海外で医療従事者として働く場合、英語力の証明として「OET B(350~440点)」または「IELTS7.0」の取得が必要となります。
では、OETとIELTS、どちらを取得すべきなのでしょうか?
それぞれの試験の特徴とメリット・デメリットを比較したので、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
OETとIELTSの特徴を比較

まず、OETとIELTSの特徴を一覧表で比較してみました。
OET | IELTS | |
試験内容 | リスニング・リーディング ライティング・スピーキングの4技能 |
OETと同じ |
試験の特徴 | 医療現場に特化した英語能力 | 日常生活でも使える 英語の総合能力 |
受験費用 | 587AUD(¥49,100) ※日本円は2022年3月のレートで計算しています。 |
¥25,380 |
受験会場 | 東京、大阪 | 札幌、仙台、埼玉、東京、横浜、川崎、長野、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本 |
受験回数 | 月2回 | 毎週 |
OETのメリットとデメリット

早速、OETのメリットとデメリットについて解説をしていきます。
OETのメリット
OETの主なメリットには以下の2点があります。
- 医療に特化した英語が学べる
- 全体的にIELTSよりも取得しやすい
各メリットについて解説します。
医療に特化した英語が学べる
OETは医療英語特化の試験です。
実際に現場で使える英語を勉強できるので、将来現場でもそのまま使えます。
専門用語を聞き取らないといけない為、リスニングはIELTSよりも難易度が高いのです。
しかし医療現場で使われる英語なので、実際の現場で聞き取れなくて困る、ことは少なくなるかと思います。
全体的にIELTSよりも取得しやすい
ライティングやスピーキングについてはIELTSの方が比較的難しく、総合的に見ればOETの方が得点を取りやすいと言われています。
もちろん人それぞれの苦手や得意があるので一概には言えないのですが、「医療英語を学べる」といったモチベーションも含めて、学習しやすいのではないでしょうか。
OETのデメリット
OETの主なデメリットには以下の2点があります。
- 試験を受けるハードルが高め
- 日本語の情報・教材が少ない
OETの各デメリットについて解説します。
試験を受けるハードルが高め
OETは、
- 受験頻度が少ない(月2回)
- 受験会場が少ない(東京・大阪のみ)
- 受験費用が高い(587AUD)
と、IELTSと比べると受験するハードルが高くなってしまい、デメリットとなります。
日本語の情報・教材が少ない
OETは、日本ではあまり認知度が高くありません。
そのため学習教材やテキストも少ないため、どうやって勉強したらいいかわからないといった方も多いかと思います。
それに関しては、OETを日本で勉強する方法を参考にして下さい。
IELTSのメリットとデメリット

続いて、IELTSのメリットとデメリットについて解説します。
IELTSのメリット
IELTSの主なメリットには以下の3点があります。
- 試験を受けるハードルが比較的低い
- 日本語の教材・情報が多い
- リスニングがOETよりも聞き取りやすい
IELTSの各メリットについて解説します。
試験を受けるハードルが比較的低い
IELTSはOETに比べ、
- 費用が安い
- 試験頻度が高い
- 試験会場が多い
といった特徴があります。
日本各地で頻繁に試験が開催されているので、働きながらでも予定を調整して受験しやすいのは大きなメリットだと言えます。
日本語の教材・情報が多い
IELTSは、日本でも英語試験としての知名度は十分にあります。
その為、日本語の教材やテキストも多くありますし、英会話教室でもIELTSテスト対策コースなども見かけます。
インターネットで探しても受験情報はたくさん見つかるので、受験対策も比較的しやすいのではないでしょうか。
リスニングがOETよりも聞き取りやすい
OETのリスニングはオーストラリア英語のため、強い訛りで聞き取りにくいことがあります。
更に医療英語など普段聞きなれない単語が頻出するので、書き取りが難しいです。
それに対し、IELTSのリスニングははっきり発音してくれるため、聞き取りやすく、学習もしやすいです。
「リスニングが本当に苦手で」という人は、IELTSの方が高得点を取りやすいかと思われます。
IELTSのデメリット
IELTSの主なデメリットには以下の3点があります。
- 医療に特化していない
- ライティングが難しい
- スピーキングの発音に厳しい
IELTSの各デメリットについて解説します。
医療に特化していない
IELTSの英語は日常生活でも使える単語や内容です。
そのためIELTSで学んだ内容を普段の生活にも活かせますが、医療英語は別で勉強する必要があります。
「海外で医療従事者として働きたい」と思って勉強すると、途中でモチベーションが下がってしまうかもしれません。
ライティングが難しい
IELTSのライティングはOETよりも難易度が高く、ネイティブでも何も勉強せずに臨むと7.0はなかなか取れないそうです。
ライティングに自信がある・ガッツリ勉強して得意にしたいなら検討しても良いかもしれません。
ちなみに、ライティングを上達させるには添削が必須です。
添削指導のあるIELTSオンライン学校を利用すれば、仕事や学校との両立も可能でしょう。
スピーキングの発音に厳しい
IELTSのスピーキングは発音に厳しいため、苦手な人は苦労するかもしれません。
会話のリズムやイントネーションが重視されるので、習得に時間がかかってしまいます。
こちらは念頭に入れておいた方が良いかもしれません。
OETとIELTSは結局どちらを選ぶべき?

ここまでOETとIELTSのメリット・デメリットを紹介しました。
では結局、どちらを受験したら良いのでしょうか。
結論としては、「自分の得意なこと、試験勉強のモチベーションから決める」のがいいかと思います。
例えば「自分はライティングが苦手だな」と思ったら、IELTSよりもOETの方が高得点を取りやすいです。
しかし、「リスニングだけがどうしても苦手だけど、他は得意」だったらIELTSを検討しても良いかもしれません。
もしくは、「リスニングは得意ではないけど、将来現場で使える実践的なリスニング力を身につけたい!」というモチベーションがあるならOETがおすすめです。
以前解説しましたが、OETは日本で勉強することが可能です。
また、IELTS試験対策についても以前触れていますので、ここではあえて省きます。
ただ、1点確実に言えることは、OETであれIELTSであれ、各英語試験に特化させて勉強をする必要があります。
自分1人で勉強するより、より効果的に英語力が向上するはずです。
OETとIELTSを徹底比較まとめ

今回は、OETとIELTSの特徴とメリット・デメリットを比較してみました。
それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが最適か、は人によって異なるかと思います。
一番大切なことは途中で挫折せず、学習を続けられることです。
まずはそれぞれのサンプル問題などを見て、どちらが自分に合っているか、学習が続けられそうか調べてみましょう!