ニュージーランドパイロット留学の魅力!就職までの道のり徹底解説!

今回の記事では、ニュージーランドでパイロットになる方法について解説をしていきます。

私がニュージーランドでワーキングホリデーをしていた時、ある日本人男性がパイロット留学に来ていました。

その男性は、語学学校と飛行訓練校に通っていました。

日本でパイロットと言うと、狭き門というイメージがありますよね。

ニュージーランドでは決してそうではありません。

今回は、ニュージーランドでのパイロット留学について調べてみました。

パイロットとしての就職までの道のりについても解説しています。

ぜひ参考にしてみて下さい。

 

パイロットになる方法の違い

パイロットになるためにはどのような方法があるのでしょうか?

日本の場合とニュージーランドの場合を解説します。

 

日本の場合

日本でパイロットになるには、以下の4通りの方法があります。

・自社養成枠で航空会社に就職

・航空大学校に入学

・パイロット養成課程のある大学や専門学校に入学

・自衛隊

それぞれ解説をしていきます。

 

自社養成枠で航空会社に就職

大学卒業後、航空会社に就職し訓練を受ける方法です。

日本国内ではANAとJALの2社のみ採用枠があります。

非常に狭き門です。

就職後に長期間の訓練を受けた後、飛び立つことができます。

訓練中もお給料が支払われます。

 

航空大学校に入学

短大、高専、大学2年終了後、航空大学校に入る方法です。

受験資格は25歳未満です。

募集人数が少なく、入試も難関です。

航空大学校卒業後、航空会社に就職します。

 

パイロット養成課程のある大学や専門学校に入学

数は多くありませんが、パイロット養成課程がある大学や専門学校があります。

学費が高額です。

全ての課程を修了し「事業用操縦士」の資格を得たあと、航空会社に就職することになります。

 

自衛隊

防衛大学校や自衛隊に入り、パイロットの資格を得る方法です。

パイロット以外の資格も取得できるチャンスがあります。

ただし自衛隊に入るのは簡単ではありませんし、訓練も厳しいです。

また自衛隊のパイロットコースは、訓練開始から配属まで6年かかります。

自衛隊を退職して民間の航空会社に転職できますが、かなりの時間を要します。

 

ニュージーランドの場合

ニュージーランドでパイロットになるには、以下の4通りの方法があります。

日本とほとんど同じです。

・航空訓練校に通う

・パイロット養成課程のある大学に入学

・航空会社の自社養成枠

・軍隊

軍隊に入る場合は、12年間軍に在籍する条件があります。

 

ニュージーランドパイロット留学のメリット

日本とニュージーランドではパイロットになる方法がほぼ同じです。

それでは、ニュージーランドでパイロット留学するメリットはなんでしょうか?

まとめると、以下の4点がニュージーランドパイロット留学のメリットです。

・費用を抑えることができる

・英語力が身に付く

・毎日飛行訓練ができる

・気候と地形が日本と似ている

それぞれについて解説をしていきます。

 

費用を抑えることができる

日本国内で自家用免許を取得するためには、方法にもよりますが500万円~1000万円かかると言われています。

ニュージーランドの場合、半分以下の費用で取得できます。

ニュージーランドで飛行機の操縦教育証明を取得するのにはおよそ300万円。

自家用操縦資格取得にはおよそ180万円かかります。

日本で取得するより断然費用を抑えることができます。

ニュージーランドで取得した資格の一部は、日本で書き換えることができます。

 

英語力が身に付く

たとえ日本国内でパイロットを目指すとしても、パイロットには英語力が必須です。

当然ですが、ニュージーランドでは英語での訓練となります。

英語力次第では、資格取得後の就職先の選択肢として海外の航空会社も視野に入ってくるでしょう。

 

毎日飛行訓練ができる

ニュージーランドの飛行訓練校は設備が充実しています。

実際、飛行訓練できる機会が日本よりずっと多いです。

日本では飛行訓練を始めるまでに1年かかるカリキュラムでも、ニュージーランドなら1週間で飛行訓練までいけることも。

 

気候と地形が日本と似ている

ニュージーランドは南半球に位置しているので季節は日本と反対ですが、日本と同じく島国。

国土の中央に山脈が連なっています。

四季もあり、風の強い日や雪の日もあります。

その環境下での訓練に慣れることで、日本の環境にも容易に適応することができるでしょう。

 

ニュージーランドパイロット留学から就職まで

ニュージーランドでのパイロット留学に必要な条件やかかる年数、費用はどれくらいなのでしょうか?

また、パイロット就職までの道のりはどのようになっているのでしょうか?

ここでは、ニュージーランド留学から民間航空機パイロット就職までの道のりを解説します。

 

飛行訓練校に入学

日本ではパイロット留学を斡旋しているエージェントがいくつかあります。

いづれも飛行訓練校と提携しているところがほとんどです。

飛行訓練校の方が、大学よりも費用を抑えることができます。

ニュージーランドには14の飛行訓練校があり、入学要件、カリキュラムや費用はそれぞれ異なります。

ニュージーランドでパイロットになるための共通要件は、高卒以上かつ16歳以上です。

留学生の場合はIELTS6.0以上が必要な場合がほとんどです。

 

資格の取得

航空会社のパイロットになるには航空輸送パイロットライセンス(ATPL)が必要です。

これを取得する為には、段階ごとに資格を取得する必要があります。

その段階ごとに解説をしていきます。

 

学生パイロットライセンス取得

飛行訓練のための資格です。

主な取得条件は以下の通りです。

・16歳以上

・十分な英語力

余談ですが、私の仲の良いママ友さんに18歳の息子さんがいます。

その息子さんは16歳になってから、高校と並行して地元の飛行訓練校に通っています。

30時間の飛行訓練をする必要があり、1時間の飛行訓練は200ドル(日本円でおよそ16,000円)と言っていました。

先日、大学の見学に行ってきたようです。

University of Canterbury(カンタベリー大学)の入学が決まっており、卒業後はニュージーランド航空に就職するようです。

ニュージーランド航空は、世界航空会社ランキングで常に上位をとっています。

航空会社格付けサイトによる2022年の世界航空会社ランキングは、以下のようになっています。

2022年世界航空会社ランキング上位10位

【1位】カタール航空

【2位】ニュージーランド航空

【3位】エティハド航空

【4位】大韓航空

【5位】シンガポール航空

【6位】カンタス航空

【7位】ヴァージン・オーストラリア航空

【8位】エバー航空

【9位】ターキッシュエアラインズ

【10位】全日本空輸(ANA)

日本航空(JAL)は13位でした。

ついでに、ニュージーランド航空の年収についても調べてみました。

プロペラ機による国内線パイロットの年収は5万ドル~15万ドル(日本円でおよそ400万円~1,200万円)

ジェット機による国内線&国際線パイロットの年収は8万ドル~19万ドル、それ以上(日本円で650万円~1,550万円、それ以上)だそうです。

 

自家用操縦士免許取得(PPL)

乗客、貨物を輸送できますが、無償でなければなりません。

主な取得条件は以下の通りです。

・17歳以上

・夜間飛行の経験など、飛行訓練時間や経験

 

商用パイロットライセンス(CPL)

この資格により、パイロットとしての収入が発生します。

主な取得条件は以下の通りです。

・18歳以上

・自家用操縦士免許を保持している

・これまでの飛行訓練の成績や経験

これらに加えて、以下の資格取得が必須となります。

【計器飛行証明(IR)】
計器だけを用いてあらゆる気候条件下でも飛行機を操縦できることを意味します。

【マルチエンジン定格(MER)】
マルチエンジン航空機を操縦できることを意味します。

 

航空輸送パイロットライセンス(ATPL)

この資格により、ついに航空会社のパイロットになれます。

主な取得条件は以下の通りです。

・21歳以上

・商用パイロットライセンスを保持している

・計器飛行証明を保持している

・最低1500時間の飛行経験がある

 

資格取得後航空会社に就職する

ニュージーランド国内なら取得した免許はそのまま有効ですが、他国の会社に就職する場合は免許を書き換える必要があります。

ICAO(国際民間航空機関)の加盟国同士なら免許の書き換えが可能です。

ニュージーランドと日本はどちらも加盟しています。

 

ニュージーランドパイロット留学の魅力まとめ

パイロットは昔から、子供にとっても憧れの職業ですよね。

ニュージーランドでのパイロット留学の場合、日本国内よりも費用と時間を節約することができます。

また、英語力も身に付きます。

ニュージーランドは気候が日本と似ている為、いずれ日本でパイロットを目指す人にもおすすめです。

日本でパイロットになる夢を諦めてしまう前に、ニュージーランド留学でぜひ選択肢を広げてみて下さいね!