今回は、ニュージーランドでのバリスタ留学について紹介します。
ニュージーランドはコーヒー文化が発展しており、政府公認のバリスタ資格があるほど。
どんなに小さい町でも必ず何軒かカフェがあり、図書館や病院の中でさえコーヒーを楽しむことができます。
ニュージーランドでのバリスタ留学後は、ビザの関係もありますが、現地のカフェやレストランで働くことも可能です。
そんな魅力いっぱいのバリスタ留学ですが、費用は一体どれほどなのでしょうか?
バリスタコースを設けている学校情報とともに、費用や期間についてもご紹介していきます。
目次
ニュージーランドバリスタ留学に必要なものは?

留学エージェントを利用するのが手っ取り早いですが、エージェントを使わずに自力で用意する際にどんな準備が必要なのか解説します。
エージェントを利用するか自力で手配するか参考にしてください。
学校探しから入学手続きまで
まずはバリスタ留学できる学校探しから始まります。
おすすめの学校は後述しているのでぜひご覧ください。
学校のホームページから資料請求やメールでの問い合わせが可能です。
ただしすべて英語でのやりとりになります。
ホームページで入学条件がわからない場合は問い合わせてみましょう。
基本的には中級以上の英語力が必要です。
入学の際には入学金や学費がかかります。
こちらも学校紹介に記載しています。
滞在先の手配
学校が決まったら、次は滞在先を決めましょう。
ホテル、ホステル、シェアハウス、ホームステイなどのオプションが一般的です。
学校の近くが便利です。
バリスタ留学は短期間のものが多いので、1週間以内ならホテルやホステルの方が適しているかもしれません。
オークランドでのホテル1泊料金は、100~150NZドル程度です。
バリスタ留学後もニュージーランドに長期で滞在する予定の人は、シェアハウスやホームステイの方が良いかもしれないですね。
NZdaisuki.comという日本人向けサイト(日本語)やTrademeという現地サイト(英語)で探すことができます。
日本にいながら探すこともできますが、内見はした方が良いです。
まずはホテルやバックパッカーなどに数日宿泊し、内見してから決めると良いでしょう。
ビザの申請
学校が3カ月以上の場合は学生ビザが必要です。
3カ月未満なら観光ビザで大丈夫です。
学生ビザ、観光ビザそれぞれの申請方法を解説します。
学生ビザ申請方法
必要なものは以下になります。
・学生ビザ申請書
・パスポート(滞在期間+3カ月の残りが必要)
・残高証明
・入学許可証
・学費支払証明書(学校が発行)
・帰国時の航空券
・宿泊証明書(18歳未満の場合)
申請方法 | 必要書類をビザ申請センターに持参するか郵送 |
申請費用 | 日本から申請する場合は5,400円 |
申請~ビザが下りるまでの期間 | 約3週間 |
有効期限 | 発効から12か月以内 |
観光ビザ申請方法
滞在が3カ月以内の人が対象です。
就労はできません。
最大9か月まで延長可能です。
必要なものは以下になります。
・有効期限内のパスポート
・支払い用クレジットカード(MasterまたはVisa)
・メールアドレス
申請方法の手順を簡単に説明します。
1.ニュージーランド移民局のホームページからNZeTAをクリック
2.必要情報を入力(すべて英語)
3.入力内容の確認
4.申請料と観光税の支払い(申請料は12ドル、観光税は35ドル)
NZeTAのアプリから申請すると申請料が9ドルになります!
アプリでの申請ではマイナンバーが必要です。
有効期限は2年です。
航空券・海外保険の手配
航空券と海外保険を手配しましょう。
日本からニュージーランドまでの直行便を扱っているのは、ニュージーランド航空のみになります。
海外保険についてですが、ニュージーランドは留学生全員に保険加入を義務付けています。
ニュージーランドの医療費が高額な為です。
日本の保険でも現地の保険でも良いですが、保険料を抑えるためには保険プランをカスタマイズすることがポイント。
ニュージーランドにはACCという社会保障制度があります。
国民や永住者だけでなく、短期滞在者でも怪我をした場合に補償が受けられます。
ただし病気は補償外です。
ニュージーランドバリスタ留学厳選6校紹介!

ニュージーランドの都市別におすすめの学校を6校紹介します。
ニュージーランドバリスタ留学北島編
まずはニュージーランド北島にあるバリスタスクールを紹介します。
The New Zealand School of Food and Wine(オークランド)
バリスタコースは3種類あります。
コース名 | 期間 | 費用 | 資格取得 | |
Barista | Part 1 | 夜間または 週末3日間 |
335ドル (約28,600円) |
不可 |
Part 2 | 2日間 (夜間) |
215ドル (約18,500円) |
不可 | |
Certificate in Barista and Service Skills Micro-Credential |
5日間 | 695ドル (約59,500円) |
NZQA |
学校のホームページによると3つともショートコースに分類されるので、観光ビザでOKです。
ホームページから申し込み可能です。
入学金はフルタイムコースの場合は200ドルですが、ショートコースは明言されていません。
Part1では、様々なエスプレッソドリンクの作り方を学びます。
Part2では、バリスタとしてのスキルアップのためスピードやラテアートを学びます。
Certificate in Barista and Service Skills Micro-Credentialでは、エスプレッソドリンクのみならずチョコレートベースのドリンクづくりやコーヒーについての知識も学びます。
Manukau Institute of Technology(オークランド)
コース名 | 期間 | 費用 | 資格取得 |
Introduction to Barista | 1日 | 202ドル (約17,000円) |
不可 |
海外からの申し込みはニュージーランド国内からの申し込みとは違い、メールを送る必要があります。
ホームページには留学生の受け入れ条件について記載がありませんが、費用や英語レベルを提示される可能性があります。
このコースではエスプレッソドリンクを作る際の道具やエスプレッソについて学び、実際に作る練習をします。
The Barista Academy NZ(オークランド)
コース名 | 期間 | 費用 | 資格取得 |
2 hour Latte Art Essentials |
2時間 | 195ドル (約16,700円) |
不可 |
3 hour Latte Art Essentials |
3時間 | 295ドル (約25,200円) |
不可 |
5 Day Pro Course School Holiday Course |
5日間 | 575ドル (約49,000円) |
WINZ |
2 Day Barista Bootcamp | 2日間 | 490ドル (約42,000円) |
WINZ |
2 week pro Course | 2週間 | 845ドル (約72,300円) |
WINZ |
Barista Academyは、コースが充実しているので目標や予算によって選べます。
卒業生の就職率は98%と驚きの数字です。
2 hour course、3 hour courseは高校生やバックパッカーにおすすめされています。
エスプレッソに興味がある人や、趣味でラテアートを学びたい人向けのコースです。
ハートやチューリップといった基本的なラテアートを学びます。
5 Day Pro Course/School Holiday Course、2 Day Barista Bootcamp、2 Week Pro CourseはWINZの資格が取れるコースで、バリスタとして働きたい人向けのコースです。
と言ってもホームページでは高校生やバックパッカーも歓迎されています。
どのコースも1日2~3時間です。
ニュージーランドバリスタ留学南島編
次に、ニュージーランド南島のバリスタスクールを紹介します。
Aspire2 International(クライストチャーチ)
コース名 | 期間 | 費用 | 資格取得 |
Barista Essential with NZQA Credit |
4日間 | 495ドル (約42,300円) |
NZQA |
土日2週、1日6時間以上で開講されるコースです。
ラテアートやコーヒーの知識を学びます。
クライストチャーチの他オークランドにもキャンパスがあり、同じコースを受講できます。
Otago Polytechnic(クロムウェル)
コース名 | 期間 | 費用 | 資格取得 |
Short Course Barista Skills |
2日間 | 355ドル (約30,400円) |
不可 |
2日間ですが、月曜日のみ2週にわたって開講されます。
不定期に開催されているようなので、渡航時期に開講しているか確認してください。
実技は時間が経つと感覚を忘れてしまうので、1週間空いてしまうのは心配かもしれません。
しかし6人限定なので、しっかりとした個別指導が受けられそうです。
Southern Institute of Technology(インバーカーギル、ゴア)
キャンパスがインバーカーギルとゴアの2か所にあります。
まずはインバーカーギルの場所から紹介します。
次にゴアの場所を紹介します。
では、各コースと費用を見ていきましょう。
コース名 | 期間 | 費用 | 資格取得 | |
Barista Training One day Course | 1日 | インバーカーギル | 117.5ドル (約10,000円) |
不可 |
ゴア | 90ドル (約7,700円) |
不可 | ||
Barista Training Two days Course | 2日 | 240ドル (約20,500円) |
不可 |
どちらのコースでも機械やコーヒーの扱い方や作り方を学びます。
ニュージーランドバリスタ留学後に仕事を探すには?

ニュージーランドでのバリスタ留学後、バリスタとして働く為にはどのように仕事を見つければ良いのでしょうか?
FacebookのJob boardに投稿する
日本ではFacebookはひと昔前な感じもありますが、海外では利用者が多いです。
部屋探しや仕事探しの場としても活用されています。
バリスタの仕事を見つけるときに活用できるのが「Job board」です。
Job boardとはFacebook内の求人サイトの総称です。
都市や職種ごとにグループが作られており、求人の募集や応募投稿があります。
【都市名】【Job】などでFacebook内で検索するとグループを見つけられます。
バリスタとして働きたいなら、飲食店や接客などの経験はアピールになります。
それ以外の関係なさそうな経歴は書く必要はありません。
雇用主も忙しいので、余計なことが書いてあると見てもらえない可能性があります。
まずは自分の応募投稿をする前に、他の人の投稿を見て書くべき内容を考えましょう。
ラテアートの写真があれば、添付すると目に留まりやすいです。
求人サイト
日本人向け求人サイトと現地の求人サイトの両方をご紹介します。
日本人向け求人サイト
ニュージ―ワークスとニュージーランド大好きの2つがあります。
日本食レストランの求人が多いですが、カフェの求人もタイミングによってはあります。
日本語で探せるのは気が楽ですが、現地サイトよりバリスタ募集の求人は少ないのでチャンスは少ないでしょう。
現地の求人サイト
Trademeやseek、joraといった求人サイトがあります。
これらは全て英語のサイトです。
ローカルカフェでバリスタとして働きたいなら必見です。
お店に履歴書を持っていく
お店に直接履歴書を渡しに行くのも海外ではよくある方法です。
「求人してます」という貼り紙を出しているお店もありますし、貼り紙がなくても聞いたら求人していることも。
ポイントは必ず直接オーナーに渡すことです。
適当な店員さんに渡してもオーナーまで渡らないことも。
オーナーがいなければオーナーがいる日時を聞いて出直しましょう。
いずれかの方法で面接をパスしたら、トライアル期間が始まります。
海外では数日~1週間お試しで働いてみて、雇用主も雇用者もお互いに適性を見極めます。
バリスタなら特にドリンクづくりの実力、速さ、英語力は問題ないかが見られます。
日本のように新人さんを育てるという考えはあまりなく、即戦力が求められます。
バリスタ留学をする人は、感覚が鈍らないうちにトライアルまでいけるように頑張りましょう。
ニュージーランドのバリスタ留学にかかる費用まとめ

ニュージーランドバリスタ留学では1日~2週間の短期間でバリスタのスキル学ぶことができます。
学費は300~500ドルの学校が多いようです。
資格取得よりもスキルが身につくコースを選ぶことがポイントです。
バリスタ留学だけで帰国するのはもったいない気がしますが、長期滞在の場合はコーヒー文化の色濃いニュージーランドでバリスタのスキルがあれば仕事が見つけやすくなります。
ニュージーランド留学や移住に興味がある方は、バリスタ留学も視野にいれてみてはいかがでしょうか。