今回は、オールブラックスの歴代ユニフォームを調査してみました!
オールブラックスは実に100年以上もの歴史あるラグビーチームです。
選手たちのパフォーマンス向上の為、ユニフォームも時代に合わせてアップデートしてきました。
今回は、そんな歴史あるユニフォームの歴代デザインに注目していきます!
2022年からの新デザインのユニフォームも、是非ここでチェックしてみて下さいね。
目次
オールブラックスのユニフォーム歴代最初のデザインは?
Who makes your Māori All Blacks squad to take on @IrishRugby in Hamilton & Wellington?
Tune into our All Blacks YouTube channel tomorrow at 11.40am to find out.
🎟️ https://t.co/jDW6eHFp29 pic.twitter.com/3TD2cVeHOP
— All Blacks (@AllBlacks) June 14, 2022
オールブラックスの最初のユニフォームがどんなものだったか、ご存知でしょうか。
実は、オールブラックスが海外で初めて着用したユニフォームは黒ではなく、青色でした!
さらに、胸元に輝く銀色のシダのエンブレムは金色だったのです!
1884年の初の海外遠征となったオーストラリアでの写真がありました。
1884 Birth of the NZ National Rugby Team went undefeated in their first year wining 9/9 #RugbyStats pic.twitter.com/zahzBtBh0L
— RK (@d_kingmaker_b) November 26, 2013
写真は白黒なので、色まで確認できないのが残念ですね。
現代と比べると、首周りや袖の長さがとても個性的なデザインであることがわかります。
胸元のシダの刺繍も、正確な大きさの刺繍が施されていたそうです。
オールブラックスのロゴの意味については以前解説したとおりですが、正確な大きさのものが刺繍されていたとなると、結構な存在感になりそうですよね。
その後、1888年から1889年にかけてイギリスとオーストラリアへの遠征では黒を着ています。
Today in History 3 Oct 1888, NZ Natives #rugby team plays first game in UK http://t.co/IKQVkF2ZVe pic.twitter.com/5Sb98mXQeg
— NZHistory (@NZHistory) October 2, 2015
どうして青から黒にシフトチェンジしたのでしょうか?
理由としては、「青よりも黒が入手し易かった」とも、「汚れが目立たないから」とも言われています。
そして初の海外遠征から9年後の1893年。
オールブラックス初の公式ユニフォームが登場しました。
当時のオールブラックスのキャプテン、トーマス・ランギワヒア・エリソンが考案。
- 黒地に銀色のシダの葉がついた黒のシャツ
- 銀色のモノグラムがついた黒の帽子
- 白のニッカーボッカーズと黒のストッキング
この3点が、ニュージーランドのラグビーフットボール協会に提案されたと記録に残っています。
ニュージーランドの実力が世界を震撼させ始めた頃。
黒と銀はニュージーランドのナショナルカラーとして、人々の間に定着していきました。
その後1986年、「オールブラックス」という名称と銀色のシダの紋章が法的にも登録されました。
ちなみに、1905年に正式なユニフォームとして登録されたものの画像を見つけたので、紹介しておきます。
We are pleased to announce our next #Rugby #Memorabilia #Auction will be held at The Principality Stadium #Cardiff on 28th March - included in the #auction is this Special 1905 #NewZealand #AllBlacks #Rugby Shirt - catalogue coming soon not to be missed #allblacks #rugby #NZ pic.twitter.com/slknyGkFhx
— Mullock's Auctions (@Mullocks1996) February 7, 2019
確かに、シダの刺繍が存在感を際立たせていますよね。
IHave been watching
Great British Railway Journeys ( @GBRJ_Official )tonight which included info on the 1905 rugby match between Wales and New Zealand. Who knew that Freddie Mercury played for NZ! ( 3rd on left, bottom row). pic.twitter.com/h5jXW0ODZy— Cepe Smith (@CepeSmith) October 27, 2020
1905年にイギリス、フランス、アメリカを巡業した時に着ていたユニフォームです。
当時のユニフォームはウール100%で編まれており、シダのロゴも金色ですね。
ちなみにこの頃のユニフォームはかなりの高値でオークション取引されています!
第一次世界大戦で戦死したスキッパー、デイブ・ギャラハーが着用していたユニフォームは、2015年のロンドンのオークションで、18万ポンドという値段で取引されました。
1924年に支給されたユニフォームは、農夫の作業着のようなものだったと表現されています。
首元がレースアップされたデザインで、巨大な銀のシダがあしらわれています。
COMING SOON: A feature on the @AllBlacks 'Invincibles', one of the great NZ rugby teams (1924/25) #TeamAllBlacks pic.twitter.com/ljvtmnQiMJ
— All Blacks (@AllBlacks) December 8, 2014
Super fil!
ALLEN était déjà le fournisseur officiel de l’équipe de France de rugby (maillots et ballons) dès les années 20
Plus fun, ALLEN a fourni un jeu de maillots aux All Blacks 1924-25 de passage en France... cf ce beau maillot « made in France » à Palmerston North (NZ) 🙂 pic.twitter.com/2UefNxLeqi
— Frederic Humbert (@Frederic) May 9, 2021
ニュージーランドのパーマストン・ノースには、ニュージーランド・ラグビー博物館があります。
ビクトリア時代後期から現在までのユニフォームや記念品が展示されています。
1年の内361日間開館していますので、オールブラックスファンであれば一度は行ってみたいですね!
オールブラックスのユニフォーム歴代W杯のデザイン紹介!
Die-hard rugby supporters need this in the cupboard.https://t.co/t7iz4UUokg#allblacks #newzealand #newzealandrugby #Rugby #Rugbyunion #rugbyfamily #rugby7s #shopping #gifts pic.twitter.com/DjzzR2oRog
— eTees - Willie Velthuizen (@willvelthuizen) June 11, 2022
オールブラックスの歴代ユニフォームは、時代とともに進化していきます。
それが顕著に見て取れるのは、W杯のユニフォームではないでしょうか。
ここからはW杯の時系列に沿って、ユニフォームの進化を確認していきましょう。
1987年W杯ニュージーランド/オーストラリア大会
Arise Sir Buck!
Congratulations to Wayne ‘Buck’ Shelford who has received a Knighthood for services to rugby and the community in the Queen’s Birthday Honours list. 🖤🇳🇿 pic.twitter.com/qFcavoSDYm
— All Blacks (@AllBlacks) June 6, 2021
写真は、歴代人気キャプテンでも紹介したウェイン・”バック”・シェルフォードです。
歴代ハカリーダーでもある彼は、第1回W杯に出場しています。
ユニフォームはコットン生地で袖も長め、パンツは紐で調整するタイプです。
「黒いユニフォームを着る日は毎日が本当に幸せだった」と、シェルフォードは回想しています。
1991年W杯イングランド大会
An icon and an inspiration. Va'aiga Tuigamala is an all-time great who achieved things on and off the pitch others could only dream of.
All Black number 900, you will never forgotten. 🇳🇿🇼🇸 pic.twitter.com/QPWVJOaQCO
— All Blacks (@AllBlacks) February 24, 2022
第1回から4年後、第2回W杯が行われました。
Steinlager(スタインラガー)のロゴが入っていますね。
ニュージーランドの代表的なビールメーカーで、オールブラックスのメインスポンサーです。
1995年W杯南アフリカ大会
✌🏼On the 27th May, 1995, a young Jonah Lomu scored 2 tries for the All Blacks in their victory against Ireland.
👊🏼At 19 years old, the winger impressed the Rugby world and helped his team to the Rugby World Cup final. #rugby #allblack #lomu pic.twitter.com/3FxDw1lbNN
— Paepiro 🏉 (@Paepirorugby) May 27, 2021
実はこの第3回W杯までが、カンタベリーによるユニフォームになっています。
ニュージーランド発祥のカンタベリーは、オールブラックスとともに技術を磨きました。
今や世界のラグビーユニフォームにカンタベリーが採用されています。
1999年W杯ウェールズ大会
FROM THE ARCHIVES | 1999 All Blacks team photo.
So many legends! 🤩 Who has the funniest pose? pic.twitter.com/zaBDcSubZt
— All Blacks (@AllBlacks) February 8, 2022
一気にデザインが変わりましたね!
この年から、ユニフォームのスポンサーがアディダスにかわります。
アディダスはハイテクで軽量、フィット感のある合成繊維のユニフォームを開発しました。
2003年W杯オーストラリア大会
#OnThisDay 1973 : naissance de Tana Umaga
Ailier ou centre des #AllBlacks (74 sél. 1997-2005)@WgtnRugby @Hurricanesrugby @RCTofficiel @CountiesRugby @ChiefsRugby
TriNations / RugbyChampionship 2002, 2003 et 2005@tanaumaga pic.twitter.com/yL4u4VYDft— This is not soccer (@thisisN0Tsoccer) May 27, 2019
こちらの写真は歴代ハカリーダーの中で、初のマオリの血筋ではないタナ・ウマガですね!
ユニフォームのフィット感が少し変わってきているのがおわかり頂けると思います。
アディダスは毎年少しずつ改良を加え、選手のパフォーマンス向上のために尽力しています。
2007年W杯南アフリカ大会
819 - The @AllBlacks averaged 819 metres and 22 offloads per game at the 2007 Rugby World Cup, the most in either category by any nation at an edition of the tournament. Handful. #TBT pic.twitter.com/DdWANKCLDC
— OptaJonny (@OptaJonny) April 30, 2020
元オールブラックス主将のリッチーマコウの家には、ユニフォームが飾ってあるそうです。
それは、最初にプレイした時のユニフォームだそうです。
サイズはどんどん変わっていき、「当時とおよそ3倍くらいの大きさの差がある」とのことでした。
2011年W杯ニュージーランド大会
Former All Blacks Dagg, Donald and Weepu reminisce 2011 World Cup victory | https://t.co/vB5p5CEjf7 | #RugbyUnion pic.twitter.com/cMy6oj05rv
— SENZ (@SENZ_Radio) August 19, 2021
2011年は襟が白くなりました!
ニュージーランドが第1回W杯ぶりにW杯を制した、歴史に残る記念すべき年です。
黒一色も素敵ですが、襟の白色が映えてこれもとても格好良いですよね。
2015年W杯イングランド大会
#ONTHISDAY in 2015, the #AllBlacks lifted the Rugby World Cup for the third time! 🇳🇿🏉🏆#TeamAllBlacks pic.twitter.com/EPbpVr9b1d
— All Blacks (@AllBlacks) October 31, 2017
アディダスは2015年、これまでのユニフォームと一線を画す大規模な改革を起こしました。
フィット感、質感、美しさを徹底的に追求したのです。
製作には最新のカーボンウィーブテクノロジーと、流線型のシルエットが採用されました。
胸元のシダのロゴも、それまでの白からガンメタルグレーになっています。
「オールバックス史上最も黒いユニフォーム」として話題になりました。
また、この年から初めてジャージー素材を使用したショーツが採用されました。
2019年W杯日本大会
New Zealand All Blacks Rugby World Cup 2019 Jersey - https://t.co/hImjXjj1RQ#AllBlacks #NewZealand #Rugby #RWC2019 #adidas #adidasRugby #BACKBLACK #RugbyWorldCup pic.twitter.com/zsdafSnifQ
— Football Fashion (@footballfashion) August 9, 2019
2017年には、質感がより素肌に抵抗がない”第二の皮膚”と呼ばれるユニフォームが開発されました。
選手からの意見を元に、ストレッチ素材「トライアックス・デジタル・ウィーブ」を採用。
さらに「シャーシテクノロジー」を搭載し、強度・動きやすさ・選手の姿勢を向上させました。
更に2年後の2019年、人間工学にもとづいてシームレスウーブンジャージが登場します。
選手の体格に完璧にフィット、縫い目をなくし、ジャージは25%軽量化を実現!
これにより選手ののスピードと加速を向上させ、より良いパフォーマンス向上が期待されました。
ユニフォームにアディダスの3本線がない謎でも紹介しましたが、この時のデザイナーは日本の山本耀司です!
オールブラックスのユニフォーム最新版を紹介!
New All Blacks 1st jersey. pic.twitter.com/R1HjRUW2w9
— xali (@xaliLFC) August 4, 2021
2012年からのオールブラックスのユニフォームには、胸元にAIGの文字がありますね。
これはAIG損保という保険会社がスポンサーであるため、このデザインになっています。
AIGといえば2019年W杯日本大会を記念して作られたCMが秀逸すぎて、人気を博しましたよね。
AIGとは2012年から契約をしてきましたが、今年、その契約を終えることになりました。
Altradとの契約が新たに結ばれ、その期間2022年から27年までの6年間と言われています。
胸のロゴが「ALTRAD」になったユニフォームのデザインになりますよ!
オールブラックスのユニフォーム歴代まとめ
Tomorrow’s the day…
The first All Blacks squad of 2022#SteinlagerSeries pic.twitter.com/dNGJiFU7N7
— All Blacks (@AllBlacks) June 11, 2022
オールブラックスの歴代ユニフォームを調査しました。
長い年月をかけて、歴代のユニフォームも選手と共に進化し続けてきました。
そしてアディダスは機能性と同じく、そのフォルムの美しさもこだわっています!
選手の体格、上腕二頭筋に注目を集め、黒の力強さが引き立つようにデザインされています。
初めて敵に対峙した時に心理的に優位に立つことで、試合の空気を掌握するという考えです。
これからもオールブラックスの活躍と共に、ユニフォームにも目が離せなくなってきましたね!

海外ラグビーも、WOWOW
なら日本での視聴が可能だにゃ!