今回はオールブラックスのハカリーダーを務めた、歴代選手を調査しました!
オールブラックスが試合前に披露してくれるハカは、ニュージーランド人のアイデンティティ。
そのリードを任されるハカリーダーは、全ての国民に認められる誇り高き戦士と言われています。
オールブラックスW杯メンバーも発表され、ハカリーダーが誰なのかも注目されています。
ここでは歴代リーダーの活躍を確認し、ハカの誇り高さをおさらいしていきましょう!
目次
オールブラックスハカリーダーになる為の条件とは?
オールブラックスの"ハカ"の
イラストを描いてみました。ラグビーワールドカップ
2019日本大会を
盛り上げてくれてありがとう!オールブラックスに届け!🇳🇿#RWC2019 #RWC2019art #allblacks #newzealand#BACKBLACK #NZLvWAL pic.twitter.com/pxWtnfIkqt
— りおた|イラストレーター (@riota2gaoe) November 1, 2019
以前、ハカの意味でも解説したように、ハカには種類や踊る理由が様々あることを紹介しました。
では一体、ハカのリーダーを務める人はどんな人物なのでしょうか?
オールブラックスにとって、ハカのリーダーを務めることは名誉なこととされています。
その条件は、「チームで最も年長のマオリ系の選手」ということで長年統一されていました。
実は21世紀に入ってからは、マオリ系以外の選手もリーダーを務めています。
マコウさん、ハカやってる時もカッコよかったなぁ(*´∀`*) #RWC2019 pic.twitter.com/cjadCe3MMY
— 鶴岐永輔🥜国語教室 (@hidelcondorpasa) September 20, 2019
ニュージーランドはもともと多民族な国家で、オールブラックもまた然り。
様々な人種の選手が大活躍していますよね。
近年そんな多民族性を考慮され、ハカリーダーの選出方法も柔軟になりました。
リーダーにふさわしい人物であれば、マオリの血筋を引いていなくてもリーダーになれます!
かつてハカリーダーとして活躍したTJ・ペレナラが、リーダーにふさわしい人物像を語っています。
―まず、ハカをリードできるということは、チームメイトから戦いのリーダーに選ばれたということなので、とても光栄に思っています。歴代のリーダーに共通しているのは、グループにおける「マナ(※)」 があったこと。過去のリーダーたちには十分なマナがあったので、私も同じレベルに到達したいと思っています。
※勇気や知恵を持った者に宿るとされる、人や物を引きつける神秘的な力ハカをリードできる者の条件としては、ラグビーのスキル以上に性格や人格が大事だと思っています。特に、フィールド外でのふるまいが重要です。もちろん、強い選手でないといけないですし、フィールドでしっかりプレーすることも必要ですが、それだけではマナは動きません。人にどう接しているか、家族を大切にしているか、両親や奥さん、子どもとどう接しているか。そこに一番のリスペクトが置かれていて、フィールドでの功績よりも人としてのあり方、「どんな人間であるか」ということがもっとも大切なのです。
引用元:ANDER ARMOUR
これは全てに通じるリーダー像のようにも感じますね。
オールブラックスのハカリーダーとは、スキル以上に性格・人格が求められていました。
チームメイトはもちろん、全国民からもリスペクトされる人物なんですね。
オールブラックスのハカリーダー歴代選手は誰?
もし今度パ○ハラ受けたら、戦いの舞い「ハカ」で対抗するわ
勝ったな...#オールブラックス #ハカ #カマテ #カパオマンゴ#札幌Twitter会 #夜も札幌Twitter会#北海道孤高のTwitter会 pic.twitter.com/tDpqTpcG3n
— No War!マスクド・コダイ🇯🇵 (@lounge_tamura) April 10, 2021
ここからは、オールブラックスのハカリーダー歴代選手ベスト3を紹介します!
ネットやSNSを参考に、今もなお熱く語り継がれるリーダー達を選びました。
ウェイン"バック"シェルフォード
歴代人気キャプテンでも紹介したウェイン"バック"シェルフォードは、やはり外せません!
ウェイン"バック"シェルフォードは、1980年代のマオリの選手です。
彼がキャプテンになるまではハカはあまり定着しておらず、踊らない試合もありました。
ウェイン"バック"シェルフォードの働きかけにより、ハカが重要視されるようになりました。
試合前に必ず披露されるようになり、世界のオールブラックスの人気を更に高めました。
タナ・ウマガ
タナ・ウマガは、マオリの血筋では無い初めてのハカリーダーです!
サモア系の彼が2005年にリーダーを務めて以来、リーダーに血筋は絶対条件で無くなりました。
更に、オールブラックス独自の「カパオパンゴ」を初めてリードしたのが、このタナ・ウマガ。
現在では、通常の試合は「カマテ」。
強豪相手や重要な試合の時には「カパオパンゴ」を披露するようになりました。
選手引退後はブルーズのコーチを務めており、今でも根強い人気のあるレジェンドです。
タナ・ウマガ @tanaumaga も試合観戦中👀
日本でもおなじみのニュージーランドのレジェンド#RWC2019 #ENGvNZL #RWC横浜 #WebbEllisCup pic.twitter.com/5DOdcxXuFD— ラグビーワールドカップ™ (@rugbyworldcupjp) October 26, 2019
ピリ・ウィプー
ピリ・ウィプ-は、2011年のW杯でオールブラックスを優勝に導いたメンバーの1人です。
オールブラックスのハカリーダーをなんと51試合連続で務めました!
この連続記録は未だに破られていません。
ハカはピリ・ウィプーがやっぱり一番カッコ良かったと思うの。
— (@k2y) October 5, 2014
テストマッチは71キャップを取得し、多くのハカでリードを務める姿は国内外からも人気でした。
2011年に引退を発表しましたが、今でもピリ・ウィプーのハカファンは多く存在します。
TJ・ペレナラ
マオリ族の血筋を引き、祖先への敬意を込めたタトゥーを左腕に刻むTJ・ペレナラ。
2016年から2021年までハカリーダーを務めました。
NTTドコモレッドハリケーンズでプレーしていたので、日本人にも人気の選手ですね。。
歴代人気キャプテンでも紹介しましたが、2019年の日本W杯では、初めてのWリーダー仕様のハカを披露してくれました。
2023年W杯メンバー選出に漏れてしまって残念だったのですが・・・。
なんと、やはり期待通りマオリ・オールブラックスに選出されていました!
選りすぐりのマオリ戦士により結成された、世界トップレベルのラグビーチームです。
ちなみにオールブラックスの試合は、WOWOWでの視聴が可能です!
\オールブラックスのライブ配信を視聴する/
2022年マオリ・オールブラックスの試合も、見逃せなくなってきましたね。
オールブラックスのハカを無視した相手国とは?
オールブラックスのハカに対してイングランドは鶴翼の陣 #ENGvNZL #RWC2019 pic.twitter.com/67t10g2xw9
— Larmes (@Larmes25) October 26, 2019
オールブラックスのお約束と言われるハカですが、過去それを無視したチームがあります!
確かに闘志みなぎるラガーマン達ですので、大人しく観覧する人ばかりではないでしょう。
神聖なハカを無視した結果、どういうことになるのでしょうか?
ラグビー はじまるよ。🇳🇿vs🇿🇦
僕も いっしょに ハカにゃ ∩^ω^∩ pic.twitter.com/tvUdVujgn2— ピョンタ・フロスキー (@pyonta_F) September 25, 2021
まずハカを無視したのは、ラグビーユニオン・オーストラリア代表(ワラビーズ)です!
1996年にウェリントンで行われたテストマッチで、オールブラックスのハカを無視。
オールブラックスはこれに応え、43対6でオーストラリアを圧倒しました。
この時のワラビーズキャプテン、ジョン・イールズは、後にこれをキャリア最大の後悔として語っています。
その「償い」として、ジョン・イールズは改めてニュージーランドを訪問。
ハカに触れ、その時のドキュメンタリーがオーストラリアで放送されました。
この放送はオーストラリア人にも、ハカの意味や思いが伝えられる大きな機会となったそうです。
HAKA(ハカ)を見つめるワラビーズ🧐#オールブラックス布教期間#ワラビーズ pic.twitter.com/g0yeJi1Bt0
— ALL BLACKS番記者・黒猫 (@rugbykuronekoya) January 28, 2022
ハカを無視した相手国は他にもあります。
2007年のW杯カップのプールマッチではイタリア代表がハカを無視しました!
こちらもイタリア代表がオールブラックスに報復され、敗北に終わります。
冷たくあしらわれたことにより、チームはかえってやる気を出したとされています。
さっきのハカ、戦でそんな陣形があったような、と思って調べたら、ニュージーランドが魚鱗(ぎょりん)、迎え撃つイングランドが鶴翼(かくよく)だった!よく使われた組み合わせらしい。なんか胸熱。 #ラグビー pic.twitter.com/sBoMOaMqVJ
— りつこ (@riiiiiika2) October 26, 2019
無視はしなくても、黙って見ていないチームはあります。
対イングランドでは、ファンが歌を歌ってハカをかき消そうとすることもあるそうです。
ラグビーは選手だけにとどまらず、それぞれの熱い想いがぶつかりあう競技ですね。
しかし、いずれも無視するとオールブラックスから報復を受けるようです!
ハカは仲間同士の闘志を高める踊りなので、無視すると逆効果なのですね。
相手の文化に対して敬意を払うということも、スポーツマンとして重要な姿勢だと感じました。
2023年W杯日程がすでに発表されていますが、無視するチームがないことを祈ります。
オールブラックスのハカリーダー歴代選手まとめ
\Kia Ora !/
ハカは先住民マオリの伝統的な踊りで、
相手に対する畏敬の念のあらわれ‼️オールブラックスのハカは
「カ・マテ」と「カパ・オ・パンゴ」の2つ🌟どんな違いがあるか、試合前に見て楽しんでみて✨#NZsays39 #AllBlacks pic.twitter.com/OUyzpV4VjP
— ニュージーランド政府観光局 (@PureNZinJapan) September 27, 2019
今回は、オールブラックスの歴代ハカリーダーを調査しました!
ハカのリードを行う歴代リーダーは、全てにおいて尊敬される人物ばかりでしたね。
オールブラックスだけでなく、他のラグビーチームもハカを行っています。
チーム全体の士気と闘志を高める重要なハカは、決して軽んじてはいけません。
ラグビーはもちろん、これからはハカも是非注目してみて下さいね。